こんにちは!パーソナルトレーナーの西田です。今回は、一点集中すると成功はしやすくなるが、幸せからは逆に遠ざかってしまうかもしれないという話をしたいと思います。
僕は普段パーソナルトレーニングでお客さんのカラダづくりの目標達成のサポートをするということを主な仕事にしています。ダイエットやバルクアップなどのカラダづくりを成功させるためのお手伝いです。
自分自身でも目標を立ててトレーニングを継続していますので、理想のカラダになるために頑張っています。
普段は、「目標を達成する!」とか「成果を出す!」ということにフォーカスしているのですが、目標達成や成果を出すためには何かしらの犠牲が伴います。
例えば友人と食事や飲みに出かけたくても我慢しなければいけなかったり、トレーニングする時間を確保するためにその他の時間を犠牲にしないといけません。
トレーニングや食事を頑張れば頑張るほど成果は出やすくなってカラダづくりは成功しやすくなるのですが、やり過ぎると逆に幸せからは遠ざかってしまうかもしれないという話です。
一点集中すると成功しやすい
カラダづくりだけではなく何事もそうだと思いますが、一点集中すると成功しやすくなります。自分の時間や労力をバラバラに使うのではなく、1つのことに集中して使えばそれだけ成功しやすくなるというのはわかりやすいと思います。
例えば仕事の場合だと、プライベートの時間や家族の時間を無くして仕事だけに一点集中するとそれだけ仕事で成功しやすくなると思います。
カラダづくりの場合は、成果を出す上でトレーニングや食事が重要になりますので、トレーニングや食事に手間暇かければかけるほど成果が出やすくなります。
自分の時間や労力には限りがあります。その時間や労力を幾つかのものにバラバラに使うのではなく、1つのことだけに一点集中することによってその1つのことは成功しやすくなります。
ですので、何か成功したい分野があればその他のことに費やす時間や労力をなるべく少なくして、成功したい1つの分野のみに一点集中して取り組むことが短期間で成功するコツになります!
僕がお客さんにいつも言っていたり、自分でトレーニングをするときに自分自身に言い聞かせていることで、「No pain,No gain」という言葉があります。フィットネス界では有名な言葉なのですが、「痛みなくして得るものなし」というような意味になります。
何かを得たければ痛みを伴ったりきつかったり、何かを犠牲にしなければいけないという法則のことです。
一点集中すると1つの分野では短期間で成功しやすいというメリットがありますが、何か1つのことに集中すればするほどその他のことが犠牲になってしまうというデメリットもあります。
一点集中するとその他のことが犠牲になる
一点集中すれば1つのことは成功しやすくなるのですが、その他のことを犠牲にしなければいけません。それが自分のプライベートの時間だったり、家族との時間だったり、場合によっては健康だったりします。
例えば、仕事で成功するために寝る間も惜しんで働いたり、家族との時間を犠牲にして働いたとします。そうすると仕事では成功しやすくなりますが、健康を損なってしまったり家族との関係性が崩れてしまうということになってしまうこともあります。こんな話はよく聞きますよね。
カラダづくりで自分の理想的なカラダになるために、無理なトレーニングや無理な食事制限をしたり、友人との食事会を断りまくっていたら、自分の健康や人間関係が犠牲になってしまいます。
ある程度の犠牲は仕方がないと思いますが、家族や人間関係がダメになってしまったり、健康が犠牲になってしまうようなことは長い人生において致命的な犠牲だと思います。
成功するためにある程度の犠牲は仕方のないことですが、取り戻しがきかないようなことにならないように気をつけましょう!
一点集中するとしても期間限定にしたり、その他の分野と最低限はバランスをとりながら一点集中するといったバランス感覚が大事です。
バランスが崩れたまま突き進んでしまうと、取り戻しが効かないような犠牲を支払ってしまうことになります。
フィットネスやカラダづくりの目的は「QOL(人生の質)の向上」のため
僕はカラダづくりやフィットネスの目的は、「人生も豊かにするため」だと思っています。よく言われるのが、「QOLの向上」です。QOLとは、「クオリティオブライフ」を略したものです。クオリティオブライフとは、人生の質や生活の質と訳されます。
もともとはQOLを向上させるための1つの手段としてフィットネスがあったり理想のカラダづくりがあります。
僕自身は運動すること自体が好きですし、運動や理想のカラダになることで得られるメリットは本当にたくさんあると思っています。生活習慣に運動を取り入れることで本当に様々なメリットがあります!
しかし、このQOLを向上させる手段の1つであるフィットネスや理想のカラダづくり自体が目的になってしまうと、もともとの目的であったQOLをが下がってしまったり健康が犠牲になってしまうことになってしまいます。
これだと本末転倒ですよね。
今現在フィットネスブーム的なものが来ていて、筋トレをする方が増えてきています。一昔前はボディビルというとほんの一握りの方だけのものでしたが、今はフィジークやベストボディといったコンテストに出場する方も増えてきています。
例えば僕のようなパーソナルトレーナーやフィットネス関係の仕事でご飯を食べているような方は、コンテストの結果や過程が仕事に直結するのである程度のことを犠牲にしてカラダづくりやコンテストなどに望むのは特に問題ないと思います。
しかし、普通の一般の方だとすると、筋トレやラダづくりが相当好きな方以外は犠牲が大きすぎると思います。果たしてそこまでして筋トレやカラダづくりに取り組むことが幸せな人生につながるのか?と思います。
特に最近は、短期間で成果を出すために安易にステロイドなどの筋肉増強剤を使用する方も増えてきているみたいです。そのような薬物を使用すれば理想のカラダには短期間で近づくかもしれません。しかし長期的に見れば健康面へのリスクが大きいです。
フィットネスや理想のカラダづくりにはメリットがたくさんあるのですが、目的と手段が逆にならないように気をつけたり、人生の他の要素とのバランスを保ちながらフィットネスや理想のカラダづくりに取り組むことが重要だと思います。
自分にとっての幸せとは?
フィットネスや理想のカラダづくりにハマりすぎないように気をつけることが重要だと思います。ダイエットなんかでも、体重のみにフォーカスしてしまうとダイエット依存症みたいになってしまいます。
アメリカのギャラップ社の調査によると、人が幸福を感じるのは5つの要素のバランスが取れている時だそうです。
・仕事の幸福
・人間関係の幸福
・経済的な幸福
・身体的な幸福
・地域社会の幸福
この5つの要素です。どれか1つの要素でハイスコアの方は66%いたそうですが、すべての要素でハイスコアの方はたった7%だそうです。
幸せの定義は人それぞれ違いますが、この5つのバランスを意識することはけっこう大事だと思います。理想のカラダは人それぞれ違いますが、幸せの定義も人それぞれ違いがあると思います。
一昔前までは、良い大学に入って良い会社に就職して結婚して家庭を持つというのが幸せのテンプレートみたいな時代だったと思いますが、今では価値観が多様化しています。自分にとって何が幸せな人生なのか?という自分の価値観に沿った人生を送ることが大事だと思います。
カラダづくりでも同じで、筋肉量が多くて体脂肪が少なくて引き締まったカラダだけが理想のカラダではありません。理想のカラダというのは人それぞれ違いがあります。
自分にとっての理想のカラダを考えてみるとともに、自分にとって幸せな人生とはどのような人生かを考えてみることも大事だと思います。
ということを書きながら、僕自身も自分の価値観ではなく世間や周りの価値観に沿って生きている部分があるな~と気づきました!ということで僕も自分にとって幸せな人生を考えていきたいと思います。