スポーツパフォーマンス向上のためにはウエイトトレーニングはやらないほうがいい?

こんにちは。パーソナルトレーナーの西田です。

今回のブログでは、スポーツパフォーマンス向上のためにウエイトトレーニングを行うことは良いのか悪いのか?ということを書いていきたいと思います。

スポーツパフォーマンス向上のためにウエイトトレーニングを行うことに対して、否定的な意見もありますし、肯定的な意見もあります。同じ競技に取り組む人によっても意見は分かれます。

よく言われるウエイトトレーニングに対する否定的な意見が「ウエイトトレーニングでつけた筋肉は、使えない筋肉だ!」という意見です。

実際のところ、ウエイトトレーニングでつけた筋肉は使えない筋肉なのでしょうか?それとも、スポーツパフォーマンス向上のために、ウエイトトレーニングを行うことは効果的なのでしょうか?

それではいきましょう!

目次

スポーツパフォーマンス向上にウエイトトレーニングは有効なのか?

食べても太らない体や痩せやすい体は存在するのか?

ウエイトトレーニングに対しての否定的なイメージで強いのが、

筋トレをしすぎると体が重くなり使えない体になる

というようなイメージだと思います。

スポーツパフォーマンス向上においてウエイトトレーニング推奨派の方もいれば、ウエイトトレーニング否定派の方もいます。

野球でいうと、イチロー選手とダルビッシュ選手の意見の違いがわかりやすいですね。

これは、スポーツパフォーマンス向上に対して、ウエイトトレーニングが正しいとか間違っているとかではなくて、どのような目的でトレーニングに取り組んでいるか?の違いです。

イチロー選手は野手ですし、ダルビッシュ選手は投手です。同じ野手だったとしても様々なポジションやプレイスタイルがありますし、同じ投手だったとしても先発や抑えなど、プレイスタイルも違います。

さらに言えば、スポーツパフォーマンスは筋力や体力だけで決まりません。「技術」や「メンタル」、「戦術」など様々な要素が絡んで、最終的なスポーツパフォーマンスにつながります。

ですので、ウエイトトレーニングが正しいのか間違っているのか?というよりも、自分がどのような目的でウエイトトレーニングを行うのか?ということが重要です。

トレーニングの目的次第で、ウエイトトレーニングをやった方がいい場合もありますし、やらない方がいい場合もあります。

トレーニングの目的がはっきりしていれば、その目的を達成するために「どのような?」トレーニングを行えばいいのか?というのがわかってきます。

何の目的でトレーニングを行うのか?

まずは、自分が何のためにトレーニングを行うのか?という、トレーニングの目的を明確にしましょう。

例えば、引き締まった体づくりがトレーニングの目的だとします。今よりも引き締まった体になるためには、シンプルに言えば「脂肪を落とすこと」が重要です。

しかし、脂肪を落とすためにダイエットする時というのは、同時に筋肉も落ちてしまいます。

ですので、体を引き締めるために行うトレーニングの目的は、「今ある筋肉量をなるべく落とさないようにするため」というのがトレーニングや筋トレの目的になります。

例えば、体を大きくしてゴツくなることがトレーニングの目的だとします。そのためには、今よりも筋肉量を増やさないといけません。

ですので、トレーニングや筋トレの目的は、「筋肉量を増やすため」になります。細かく言えば、どこの筋肉を増やしたいか?も大事です。

腕を太くしたいのか、胸板を厚くしたいのか、肩幅を大きくしたいのか?などによって、トレーニングの種目も変わってきます。

特にスポーツ選手の場合、トレーニングの目的を明確にする必要がある

スポーツパフォーマンス向上のためにはウエイトトレーニングはやらないほうがいい?

特にスポーツのパフォーマンスを向上させたい場合は、このトレーニングの目的もさらに具体的に細かくする必要があります。

なぜかというと、スポーツのパフォーマンスには、様々な体力要素が関わってくるからです。ダイエットやバルクアップのようにシンプルではありません。

これをやらないと、スポーツパフォーマンスを向上させるために行っているトレーニングが、逆にスポーツパフォーマンスを低下させてしまうことだってあります。

スポーツパフォーマンス向上のためにトレーニングを行おうと思っている方は、ここはかなり重要なポイントになります。

スポーツやポジション、プレイスタイルによって、トレーニングの目的は大きく変わる

一言で「スポーツパフォーマンス向上のため」と言っても、何のスポーツか?や、どのポジションか?自分の理想のプレイスタイルは?などによって、どの体力要素を鍛えればいいか?というのが大きく変わってきます。

例えばバルケットボールでいうと、様々な体力要素があります。持久力やスピード、当たりの強さ、ジャンプ力、俊敏性など様々です。

バスケットボールでいうと、ガードやフォワード、センターなどのポジションによって、求められる体力要素が変わってきます。

それに、あなたが理想とするプレイスタイル、チーム状況によっても必要な体力要素は違います。

例えばあなたがバスケットのガードの選手で、スピードや持久力はあるけれど体の当たりが弱いとします。

このような場合は、

1、体の当たりを強くするためのトレーニングを行う
2、さらにスピードや持久力を上げる

というように、同じ状況だったとしてもあなたが理想とするプレイスタイルによって、トレーニングを行う目的が変わってくるのです。

ボトルネックを解消するのか、それとも長所をさらに伸ばすのか、これは戦略的なことでもあります。

自分が取り組んでいるスポーツやポジション、プレイスタイルによって、トレーニングの目的が変わってくるのです。

トレーニングの目的が変われば、トレーニングの種類やトレーニングの方法が変わってきます。

あなたがどのような目的でトレーニングに取り組むか?によって、ウエイトトレーニングが有効な場合もありますし、逆にウエイトトレーニングを行うことがスポーツパフォーマンス向上に対してマイナスになる場合もあります

まずは、「どのような目的で?」「どのような?」トレーニングをするのか?という部分を明確にしましょう。

バルクアップに特化したトレーニングは、持久力を低下させる

スポーツパフォーマンス向上のためにはウエイトトレーニングはやらないほうがいい?

トレーニングの目的を明確にしないで、ただ体を大きくするようなウエイトトレーニングにはデメリットがあります。

例えば、スポーツパフォーマンス向上のために、筋肉量を増やして体を大きくするトレーニングを行うとします。そのためのトレーニング「バルクアップ」と言います。

しかし、バルクアップに特化したトレーニングというのは、持久力を低下させることがあります。

持久力が必要なスポーツの場合、ただ体を大きくするようなバルクアップのトレーニングだけ取り組んでも、逆にスポーツパフォーマンスが低下してしまうこともあるということです。

ですので、スポーツパフォーマンスを向上させるためには、「何のために?」というトレーニングの目的を明確にすることが重要なのです。

このように、バルクアップだけに特化したトレーニングを行うと他の体力要素が低下してしまうことがあります。

逆に、持久力に特化したトレーニングを行うと、筋肉量が落ちることもありますし、スピードやパワーが落ちることだってあります。

何か1つの体力要素だけに特化したトレーニングというのは、代償として他の体力要素が低下してしまう事があるのです。

「マラソン」や「100m走」のように、持久力やスピードに特化した競技であれば、1つの体力要素に特化したトレーニングでもあまり問題ない場合もあります。

マラソンのトップ選手で筋骨隆々の選手はいないですし、短距離のトップ選手でマンソン選手のような体型の人はいないですよね?

しかし、サッカーやバスケットボールなどの競技では、持久力も必要だしスピードも必要、当たりの強さも必要など、様々な体力要素は必要になりますので、体力要素のバランスが重要になってきます。

あなたが取り組んでいるスポーツにもよりますが、スポーツによっては何か1つの体力要素だけに特化したトレーニングだけ行うのではなく、様々な体力要素をバランス良く鍛えることも重要になるのです。

スポーツパフォーマンス向上のためのトレーニングの原則とは?

トレーニングには結果を出すための根本となる原理原則というものがあります。それが「トレーニングの原則」というものになります。

そのトレーニングの原則の中で、スポーツパフォーマンス向上のために重要なトレーニングの原則が、「特異性の原則」と呼ばれるものです。SAIDの原則とも呼ばれています。

意味としては「体は与えられた刺激に対して適応する」という原則になります。

これは考えてみれば当たり前の原則なのですが、ついつい忘れがちになってしまう原則でもあります。

例えば、持久的なトレーニングを行えばより持久力がつくし、重たい重りを持つトレーニングをすれば、より重たい重りが持てるようになるということです。

持久力のトレーニングを行っても、より重たい重りを持ち上げることはできないですし、重たい重りを持つトレーニングを行っても持久力は伸びないということです。

ですので、トレーニングの目的に沿ったトレーニング種目やトレーニング方法を行わないと、成果は出ませんよ!という原則になります。

スポーツパフォーマンス向上のためには、その競技の特異性にあったトレーニングを行わないと効果的ではないのです。

スポーツパフォーマンス向上のためにトレーニングを行う方は、「特異性の原則」を忘れないようにしてトレーニングのプログラムデザインを行っていきましょう!

スポーツパフォーマンス向上のためには、バランスのとれたトレーニングを行った方がいい場合がある

スポーツパフォーマンス向上のためにはウエイトトレーニングはやらないほうがいい?

あなたが取り組んでいる競技や、トレーニングの目的によっては、1つの体力要素のトレーニングだけに特化するのではなく、様々な体力要素のトレーニングをバランス良く行った方が、スポーツパフォーマンス向上につながる場合があります。

例えば、筋肉量を増やすようなバルクアップのトレーニングだけではなく、持久力のトレーニングや、スピードのトレーニングなどに満遍なく取り組むということです。

サッカーやバスケットボールなどの競技は特にそうですね。

そのためには、このブログでも書いているように、まずは何のためにトレーニングを行うのか?というトレーニングの目的を明確にして、そのために「どのような?」トレーニングを行うのかを決めていきましょう。

そうしないと、いくらトレーニングを頑張ったとしても、思うような結果につながらないですし、逆効果になってしまうこともあります。

自分のトレーニングの目的に沿った、バランスのとれたトレーニングを行うことが、スポーツパフォーマンス向上ためには重要になるのです。

トレーニングの目的によって、ウエイトトレーニングが有効か逆効果かが決まってくる

最初に書いたように、スポーツパフォーマンス向上に対して、ウエイトトレーニングが有効かどうか?ということですが、それはあなたがどのような目的でトレーニングに取り組むか?という点で変わってきます。

それと、取り組む競技にもよりますが、1つの体力要素だけに特化したトレーニングを行う方がスポーツパフォーマンス向上につながる場合もありますし、様々な体力要素をバランス良くトレーニングした方が、スポーツパフォーマンス向上につながるかが変わってきます。

あなたがどのような目的でトレーニングに取り組むか?という点と、どのような競技やポジション、プレイスタイルか?によって、ウエイトトレーニングを行うことが良いのか悪いのかが変わってくるのです。

ウエイトトレーニングはスポーツパフォーマンス向上に良くない!や、スポーツパフォーマンス向上のためにウエイトトーニングは良い!というのは、一概には言えないのです。

ただ体を引き締めるためのダイエットや、体を大きくするためのバルクアップと違って、スポーツパフォーマンス向上のためのトレーニングは、様々な要素が絡み合っています。複雑ですね〜

ウエイトトレーニングが良いのか悪いのか?という単純な話ではありません。

自分が求めている成果に対して、どのトレーニングが有効なのか?ということを事前に考えた上でトレーニングのプログラムデザインを行っていきましょう。

あなたのタイプはどれ?

30秒で
無料ダイエット
診断

自分のタイプを知ってダイエットに成功しよう!

スポーツパフォーマンス向上のためにはウエイトトレーニングはやらないほうがいい?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

1986年生まれ。好きな食べ物は麺類、魚介類全般です!!
本屋さんと図書館に行くのにはまっています。

趣味は筋トレ、バスケットボール、釣りです!!

目次
閉じる