こんにちは!熊本のパーソナルトレーニングジムLEAFの西田です。今日は、現実を見るということを書いていきたいと思います。
カラダづくりにおいて、現実をそのまま見るということは、とても重要なことです。目標設定も重要ですが、同じくらいに現実を見るということも重要になります。
目標設定をしっかりと行って、そして今の現実を見る。そうすれば、目標と現実のギャップに気づきます。ギャップに気づいて、認識するからこそ、行動するモチベーションが生まれます。
しかこの現実を見るということですが、当たり前にできる方は、問題なく出来ます。しかし、現実を見るということが苦手な方もいらっしゃいます。
なぜかというと、現実と認識の間には、フィルターがかかっているからです。
現実と認識の間にはフィルターがかかっている
ですので、現実をそのまま認識したくても、このフィルター次第では、そのままの現実が見れなくなってしまうこともあります。
このフィルターのことを、コーチングの用語で「RAS(網様体賦活系)」と呼ばれています。
そして、このフィルターがかかっているせいで、見えなくなる現実のことを、「ストコーマ」と言います。ストコーマとは、「盲点」という意味です。
つまり私たちは、現実をそのまま見ているわけではなく、フィルター次第で見える現実も変わってくるし、見ているつもりでも、盲点があるということになります。
たとえ話として、イギリスで行われた実験の話をしたいと思います。
イギリスで行われたある実験の話
イギリスの心理学者、リチャード・ワイスマン博士がある実験を行いました。
まずは、
- 自分のことを運がいいと思っている人
- 運が悪いと思っている人
を集めました。
そして、その両者に、同じ新聞を見せたそうです。
「この新聞に写真が何枚あるか数えてください。」
という指示をして、自分のことを運がいいと思っている人と、運が悪いと思っている人で違いがあるかどうかを実験しました。
- 運がいいと思っている人は、新聞を見始めて、比較的短い時間で何枚写真があるかがわかったそうです。しかも、新聞を最後まで見ていません。
- 運が悪いと思っている人は、新聞を最後まで見て、時間がとてもかかったそうです。
両者が見ている新聞は、同じものです。しかし、両者のかかる時間には大きな差があります。
なぜかというと、新聞の見出しに「この新聞の写真の枚数は◯◯枚です。」と正解が書いてあったそうです。
自分が運がいいと思っている人は、この見出しに気づく方が多かったそうです。 自分が運が悪いと思っている人は、この見出しに気がつかなかったそうです。
この両者が、何が違うかというと、持っている「フィルター」が違うのです。
- 自分のことを運がいいと思っている人は、自分にとって、運がいい情報が認識しやすくなります。
- 逆に、自分のことが運が悪いと思っている人は、運がいい情報が認識しにくくなるのです。
この実験の話は、あくまでたとえ話になりますが、これが「フィルター」の力になります。フィルターがあることによって、盲点が生まれてしまうんですね。
フィルター=目標
私は、このフィルターのことを「目標」と捉えています。
- 目標が「現状維持」に設定されていると、「現状維持」のフィルターがかかるので、「現状維持」の目標に対して、都合の良い情報しか、意識に上げないようになります。
- 逆に目標が「イイカラダになる」に設定されていると、「イイカラダになる」という目標に対して、都合のいい情報を意識にあげるようになります。
ということは、目標設定が出来ていなくて、「現状維持」になってしまうと、せっかくいいカラダになるチャンスや情報があったとしても、認識できなくなってしまいます。
私はトレーナーですので、お客さんのことを客観的に見ることができます。ですので、現状をある程度そのまま認識できます。
しかし、お客さん自身は目標設定が出来ていないと、今の現状が認識出来にくくなります。
ということは、本当は食事などを食べ過ぎていたとしても、食べ過ぎていることに、自分では気づきにくくなるのです。そして、「なんで成果が出ないんだろう??」となってしまいます。
ということで、成果が出ていない時や、停滞してしまっている時は、現状をそのまま見れていない可能性があります。そんな時は、食事や運動・睡眠時間など、ノートにメモってみて、自分のことを客観的に見てみましょう。
そうすれば、改善点が見つかるかもしれませんよ!