こんにちは!パーソナルトレーナーの西田です。今回のブログは「効果的なストレッチの方法とは?ストレッチの効果や方法について解説します!」について書いていきたいと思います。
ストレッチという言葉はほとんどの方が聞いたことがあると思いますし、一度はやったこともあるのではないでしょうか?ゆっくりと筋肉を伸ばしていくようなストレッチ方法のことです。
ゆっくり伸ばすストレッチではないですが、ラジオ体操なんかも実はストレッチの一種になります。詳しくは後で解説していきますね。
そのストレッチですが、どのようにやれば効果的なのか?どのような効果があるのか?どのような方法があるのか?といったところがわからない方も多いと思います。実際ストレッチと言っても、目的や効果によって方法が変わってきますし、様々な種類があります。
正しくストレッチを行えば、体の不調を改善することもできますし、柔軟性を向上させたりもできます。寝る前に行えば、眠りにつきやすくなったりリラックス効果もあります。
ストレッチの方法がわかれば、マッサージや整体に行かなくても、自分一人で体のケアを出来るようにもなります。
私自身は、ストレッチ歴はかなり長いです!さかのぼれば高校時代、部活がめちゃめちゃきつかったのですが、部活での疲れをどのようにして回復させるか?という事に一番エネルギーを使っていました。笑
そこでストレッチをやってみたり、クエン酸を飲んでみたりりんご酢を飲んでみたりと色々試していたのですが、疲れを回復させたり柔軟性を向上させたりするのに、ストレッチは非常に有効です。
ストレッチはかなりおすすめです!自分の体とコミュニケーションを取ることも出来ます。
というわけで様々なメリットがありますので、ぜひこのブログで効果的なストレッチの方法や知識を得ていただけたらと思います。それでは行きましょう!
1.ストレッチと言っても様々な種類がある
まずストレッチの種類について解説していきたいと思います。実は、ストレッチを言っても色々なストレッチがあります。
一般的なイメージのストレッチは「スタティックストレッチ」と呼ばれるタイプのストレッチです。ゆっくり長く筋肉を伸ばすようなストレッチのことですね。静的ストレッチと呼ばれたりもします。ストレッチの種類によって目的や効果が変わってきますので、まずは最初に知っておいてください!
ストレッチの種類①スタティックストレッチ
最初は「スタティックストレッチ」という種類のストレッチです。先ほども言いましたが、反動をつけずにゆっくり長く伸ばすタイプのストレッチ方法です。一般的なストレッチのイメージは、この「スタティックストレッチ」のイメージだと思います。
このブログでは、この「スタティックストレッチ」について主に書いていきたいと思います。
ストレッチの種類②ダイナミックストレッチ
次は「ダイナミックストレッチ」です。スタティックストレッチは、反動や動きなどはなく、ゆっくりじっくり伸ばすような感じですが、ダイナミックストレッチは体を動かしながら行うストレッチになります。
代表的なものが、サッカーの「ブラジル体操」みたいなものです。体を温める効果があるので、運動の前のウォーミングアップに効果的です。
ストレッチの種類③バリスティックストレッチ
次は「バリスティックストレッチ」です。ダイナミックストレッチと似ている部分があるのですが、バルスティックストレッチでは反動を使い、筋肉の「伸張反射」という機能を使って行うストレッチです。
このストレッチも運動前のウォーミングアップに向いていますが、体が冷えた状態で行うと怪我をしてしまう場合があるので、体が温まった状態で行う事が重要になります。
ストレッチの種類④パートナーストレッチ
次は「パートナーストレッチ」です。ここまで書いてきたものは、自分一人で行うセルフストレッチですが、誰かにストレッチしてもらうことを「パートナーストレッチ」と言います。
自分でやるセルフストレッチだと、どこかしら力が入ってしまい完全にリラックスすることができませんが、パトナーストレッチだと自分では力を入れずによりリラックスした状態でストレッチすることができます。それによってリラックス効果が高まったり、より柔軟性が向上しやすくなったりします。
最近では、パートナーストレッチを行うお店も増えてきましたね!熊本にも出来たんですけど、結構すぐ潰れちゃいましたね、、、僕的には利用したかったんですか、、、
ストレッチの種類⑤PNFストレッチ
PNFストレッチという方法があるのですが、このストレッチ方法はとても効果的です!基本的には、パートナーストレッチでやってもらいますが、ロープやタオル、ゴムバンドなどを使えば自分で行うこともできます。
あとで解説する、筋肉の特徴のところで詳しく解説していきますが、「自動性抑制」と「相反性抑制」という筋肉の特徴を使うことにより、より効果的にストレッチを行う方法です。
短時間のストレッチで、かなり効果が出たりもします。PNFとは、日本語で言うと「固有受容性神経筋促通法」という言葉になります。
このように、一言でストレッチと言ってもいろいろな種類があります。一般的なストレッチのイメージは「スタティックストレッチ」ですね。このブログでは、「スタティックストレッチ」について詳しく書いていきたいと思います。
スタティックストレッチとは、ゆっくり長く伸ばすようなストレッチ方法ですね。ここから先は「ストレッチ」=「スタティックストレッチ」という意味だと思ってください。
2.スタティックストレッチの効果とは?
まず、スタティックストレッチを行うことによって得られる効果ですね。スタティックストレッチにはどのような効果があるのでしょうか?ここではストレッチによって得られる効果を4つあげたいと思います。
ストレッチの効果①柔軟性の向上
まず1つ目の効果が「柔軟性の向上」です。ストレッチを継続的に行うことによって、体の柔軟性が向上します。関節の動く範囲が大きくなるということですね。
何かスポーツをしている人だったり、体が硬すぎて何かしら問題があるという方は、継続的にストレッチを行うことによって、柔軟性を向上させることができます。柔軟性が向上することによって、スポーツで体が動かしやすくなったり、体に何か不調がある方は体の不調が改善したりします。
ストレッチの効果②リラックス効果
2つ目の効果は「リラックス効果」です。気持ちいくらいのストレッチを一定の秒数以上続けることによって、体の副交感神経が優位になります。
自律神経という神経があるのですが、交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経が優位な状態は、体が興奮している状態になります。逆に副交感神経が優位になれば、体はリラックスします。緊張している時などは、交感神経が優位なので、体が興奮している状態ですね。
そんな時にストレッチを行うことによって、副交感神経を優位にすることが出来て、緊張を緩和することが出来ます。
ストレッチの効果③筋肉痛の軽減
ここでいう筋肉痛とは、激しい運動を行った後に発生する2〜3日休めば大体回復する筋肉痛のことです。このような筋肉痛であれば、ストレッチを行うことにより血流が促進され、筋肉痛が軽くなるといった効果があります。肉離れや打撲などのような筋肉痛は、筋肉痛というよりは怪我なので、そのような場合はストレッチは行わないようにしましょう!
ストレッチの効果④体の回復力の向上
ストレッチを行うことにより筋肉の血流が良くなります。血流が良くなることによって、体の回復が早まります。
他にも先程言ったように、副交感神経が優位になります。交感神経が優位で興奮した状態が続くと、体は回復できずに疲れてしまいます。ストレッチを行うことにより副交感神経が優位になると、体がリラックスすることが出来、体が回復しやすくなります。
このように、ストレッチを行うことによって様々な効果があります。あなたがどのような目的か?によって、ストレッチの方法や、やり方が変わってきますので、目的に応じて効果的な方法で行っていきましょう。
それとストレッチのリラックス効果をうまく使うことによって、いろいろ考えすぎて眠れない時にストレッチを有効に使うことができます。体のどの部分でもいいので、60秒ほど気持ちぐらいの強さで筋肉を伸ばすことによって、体がリラックスしやすくなります。
色々考え過ぎてしまっているときは、交感神経と言って体を興奮させる作用がある神経が優位になっています。ストレッチを行うことによって交感神経の反対の作用がある副交感神経が優位になりやすくなります。それによって眠りにつきやすくなりますので、眠れない夜にはぜひストレッチをやってみてください。
次は、効果的なストレッチを行うポイントについて書いていきたいと思います。
3.効果的なストレッチのポイントとは?
ここでは効果的にストレッチを行うポイントについて書いていきたいと思います。ストレッチを効果的に行うためには、ポイントがいくつかありますので、そのポイントを守ってストレッチを行うようにしましょう!
効果的なポイント①痛すぎるとこまでやらない
最初の効果的なストレッチのポイントは、「痛すぎるとこまでやらない」です。痛いところまで筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉を傷めてしまうことがあるからです。
そして筋肉には「伸張反射」という特性があります。この特性は、「筋肉が受動的に強く伸ばされたり、急激に伸ばされたりすると、反射的に収縮する」という特性のことです。
痛すぎるところまでストレッチしてしまうと、この伸張反射が起こって筋肉が伸びるどころか、逆に収縮してしまい、伸びにくくなってしまいます。詳しくはあとで説明していきますね!
このような理由から基本的には「気持ちいい」ところまで伸ばしましょう。運動前のウォーミングアップの時や運動後のクーリングダウンのときには、気持ちがいいくらいの強さで伸ばすようにしましょう。
柔軟性を向上させたい場合には、少し強めに伸ばします。感覚としては「痛気持ちい」くらいの強さで伸ばすと効果的です。
効果的なポイント②呼吸をゆっくり繰り返す
次の効果的なストレッチのポイントは、「呼吸」です。ストレッチを行う時には、呼吸をゆっくり繰り返すようにしましょう。
呼吸をゆっくり繰り返すことによって体や筋肉がリラックスしやすくなります。体や筋肉がリラックスすることによって、効果的にストレッチを行うことができます。先ほどのポイントのストレッチの強さですが、伸ばす力が強すぎると痛いので呼吸が止まってしまうことがあります。
ですので、伸ばす強さは気持ちがいいところか、痛気持ちいところで抑えるようにしましょう。
効果的なポイント③伸ばしている筋肉を意識する
次の効果的なストレッチのポイントは、「伸ばしている筋肉を意識する」です。ストレッチを行う時に何も意識せずにぼーっと行うよりも、今伸ばしている筋肉を意識しながらストレッチを行うのとでは効果に差が出てきます。
ストレッチを行うことは自分のカラダとのコミュニケーションをとることでもあります。伸ばしている筋肉を意識することによって、その時の筋肉の疲れや体の調子を感じることができます。ストレッチを行うときは伸ばしている筋肉を意識して行うようにしましょう。
効果的なポイント④筋肉が温まっている状態で行う
次の効果的なストレッチのポイントは「筋肉が温まっている状態で行う」です。体が冷えた状態だと筋肉は硬くなります。体が温まった状態だと筋肉は伸ばしやすくなります。ストレッチを行うときは筋肉が温まっている状態で行ったほうが効果的です。
運動前のウォーミングアップのときには、夏であればいきなりストレッチを行っても問題ありません。しかし冬や気温が低いときには、軽くジョギングなどを行って体を少し温めた状態でストレッチを行うようにしましょう。
柔軟性を向上させるためにストレッチ行う場合は、運動後やお風呂上がりなどの体が温まった状態で行うと効果的にストレッチを行うことができます。
効果的なポイント⑤フォームローラーの後に行う
次の効果的なストレッチのポイントは、「フォームローラーの後にストレッチを行う」です。フォームローラーについてはこちらのブログで詳しく書いていますのでこちらのブログを参考にされてください。
フォームローラーを行うことによって、一時的に柔軟性が向上したり体や筋肉が温まったりします。その状態でストレッチを行うことによって、より効果的にストレッチを行うことができます。
ストレッチを行うことによって筋肉痛が軽減されたり体が回復しやすくなったりしますが、フォームローラーにも同じような効果があります。フォームローラーも非常におすすめですので、よかったらぜひ試してみてください!
効果的なポイント⑥正しいフォームで行う
最後の効果的なストレッチのポイントですが、「正しいフォームで行う」です。ストレッチにも正しいフォームがあります。正しいフォームでストレッチを行うことができれば、伸ばしたい筋肉を効果的に伸ばすことができますし、安全にストレッチを行うことができます。
間違ったフォームで行うと、筋肉を伸ばしているつもりでも関節や靭帯に負荷がかかる場合があります。そうなるとせっかくストレッチを行っても、効果的ではなかったりケガをしてしまったりします。
具体的なストレッチのフォームや方法についてはあとで解説していきますのでぜひそちらの方を参考にされてください。
このように効果的にストレッチを行うためにはいくつかポイントがあります。これらのポイントを守ってストレッチ行うことによって、より効果を出すことができますので、これらのポイント意識してストレッチを行っていきましょう!
4.目的別のストレッチ方法とは?
ここでは、ストレッチを行う目的を4つに分けてみました。だいたいストレッチを行う目的は、この4つのうちどれかに当てはまると思います。目的によって、ストレッチを行う時間などが変わってきますので、ここで把握しておきましょう!
ストレッチの目的①運動前のウォーミングアップ
運動前のウォーミングアップの時には、短時間のストレッチは効果的です。短時間のストレッチは、筋肉を程よくリラックスさせてくれ、筋肉を温めてくれます。
筋肉が温まることによって、運動がしやすくなるので運動のウォーミングアップに短時間のストレッチを行うことはおすすめです。
しかし注意点があるのですが、ストレッチの時間が長くなりすぎると筋肉や体がリラックスし過ぎてしまいます。リラックスし過ぎてしまうと、筋力の発揮しにくくなります。
ですので、運動前のウォーミングアップとしてのストレッチは、短時間にとどめましょう!具体的に言うと、10〜30秒ほどがおすすめです。60秒以上伸ばすと体がリラックスし過ぎてしまう場合がありますので注意が必要です。
伸ばす強さは、気持ちいくらいです。例外としましては、筋肉痛がひどいときなんかは一度全身をしっかりと長時間ストレッチして、その後にダイナミックストレッチなんかを行って筋温を上げることができれば、ウォーミングアップの時でも長時間ストレッチを行っても問題ありません。その時の状況に応じて、ストレッチの時間を調節していきましょう。
ストレッチの目的②運動後のクーリングダウン
次は運動が終わった後のクーリングダウンでストレッチを行う場合です。クーリングダウンの時間が取れるのなら、長時間のストレッチをおすすめします。時間としては、60〜90秒ほどがおすすめです。
伸ばす強さは、気持ちいいくらいです。激しい運動を行うと、体や筋肉は興奮状態にあります。興奮状態だと、体は回復を始めません。ですので、運動後のクーリングダウンでストレッチを行う場合は、比較的長時間ストレッチを行うことによって、体や筋肉をリラックスさせて回復を促すことができますし、血流が良くなって体が回復しやすくなったりします。
ストレッチの目的③柔軟性の向上
次は柔軟性を向上させるためにストレッチを行う場合です。柔軟性を向上させるためのストレッチのポイントは3つあります。それは伸ばす時間と伸ばす強さとストレッチを行う頻度です。
伸ばす時間は1~2分ほどがおすすめです。強さは、痛気持ちいくらいです。そして頻度は多いほうがいいです。
柔軟性を向上させるために行うストレッチのポイントは「慣れてきたら伸ばす強さを少しずつ強める」です。
柔軟性を向上させるためにはずっと同じ強さでストレッチを行っていてもあまり効果がありません。20秒から30秒程ストレッチを行うと体や筋肉が慣れてきます。体や筋肉が慣れてきたら伸ばす強さを少しずつ強くしていきましょう。
この時に伸ばす強さが強すぎると、体や筋肉を痛めてしまう場合がありますので感覚としては痛気持ちぐらいのところで伸ばします。具体的な時間としては1分から2分ほど伸ばましょう。3分以上伸ばすと筋肉が伸びきってしまい、収縮しにくくなるので長くても2分から3分ほどて止めておきましょう。
そして頻度ですが、柔軟性を向上させるためには最低でも週に2〜3回以上がおすすめです。できれば毎日がいいですね。お風呂上がりの体が温まった状態で、毎日1分から2分ほど伸ばすのをおすすめします。強さとしては先程言ったように痛気持ちぐらいの強さです。そして慣れてきたら伸ばす強さを少しずつ強くしていきましょう。この方法でストレッチを行うと結構すぐに柔軟性が向上していきます。
ストレッチの目的④リラックス効果
次は体や筋肉をリラックスさせたい時にストレッチを行う場合です。ストレッチを行うことによって副交感神経が優位になり体がリラックス状態になります。一カ所20秒以上伸ばすと副交感神経が優位になると言われていますが、おすすめとしては60秒から90秒ほど伸ばすのがオススメです。
少し長めに伸ばすことによって、よりリラックスすることができます。強さは気持ちいいぐらいで大丈夫です。あまり強く伸ばすと体がリラックスしにくいので、体焼肉が気持ちいい位のところで留めておきましょう。
何か悩みがあったり、体が興奮している状態で寝つきが悪い日があると思います。そんなときには全身のストレッチを行うことによって体がリラックス状態になり眠りにつきやすくなります。
どのような目的でストレッチを行うかによって伸ばす秒数や伸ばす強さなどが変わってきます。自分の目的に応じて変更していきましょう!
5.筋肉の特性を理解して、効果的なストレッチを行おう!
筋肉にはいくつかの特性があります。この特性を理解して利用することによって、より効果的にストレッチを行うことができます。特に柔軟性を向上させるためにストレッチを行う方は、これらの筋肉の特性を知っておくことが、柔軟性を向上させるために効果的になります。
これらの筋肉の特性を利用したストレッチを「PNFストレッチ」といったりします。基本的にはパートナーストレッチでトレーナーの方にやっていただくことが多いですが、ロープやゴムバンドを使うことによって自分1人でも行うことができます。それでは筋肉の特性を説明していきたいと思います。
筋肉の特性①自動性抑制
まず1つめ筋肉の特性ですが「自動性抑制」という特性があります。この筋肉の特性は、「筋肉は収縮したあとに弛緩しやすくなる」という特性です。
この特性を利用したPNFストレッチは「ホールドリラックス」と「コントラクトリラックス」という2つの方法があります。
この自動性抑制を利用してももの裏のハムストリングスをストレッチしたい場合は、まずハムストリングスを最大限ストレッチします。その状態でハムストリングスを収縮させます。3秒から5秒ほど収縮させたあと、いったんリラックスして、そしてまたももの裏のストレッチを最大限行います。そうすると先ほどストレッチしたところよりも、さらに可動域が大きくなるというストレッチ方法です。
言葉では分かりにくいと思いますので動画を貼っておきます。
この動画のPNFストレッチは「ホールドリラックス」というPNFストレッチです。
今度またPNFストレッチを詳しくまとめたブログを書きたいと思いますので、そちらのほうで詳しく書いてきてと思います。
筋肉の特性②相反性抑制
次の筋肉の特性ですが「相反性抑制 」という特性です。この特性は「表側の筋肉が収縮しているときは、裏側の筋肉が弛緩しやすい」という特性です。
この特性を利用すると、ストレッチの効果だけでなく筋トレの効果も得ることができます。よく腰痛の人は腹筋をしたほうがいいといいますよね?腹筋と腰の筋肉は表と裏の関係にあります。腹筋を収縮させることによって、裏側の腰の筋肉がリラックスして伸びやすくなります。
ですので、腰の筋肉が緊張して腰痛になっている方は、腹筋のトレーニングを行うことにより腰の筋肉を伸ばすことができるのです。
他の理由としては、腹筋が弱くなると「腹圧」というものが低くなり、腰に負担がかかりやすくなるという理由もあります。
こんな感じですね笑 動画ではあまり可動域は変わっていないですが、先ほどのPNFストレッチと組み合わせて行うことによって、効果が増します。
筋肉の特性③伸張反射
最後筋肉の特性ですが「伸張反射」というものがあります。この筋肉の特性は「筋肉が受動的に強く伸ばされたり、急激に伸ばされたりすると、反射的に収縮する」という特性のことです。
痛すぎるところまでストレッチしてしまうと、この伸張反射が起こって筋肉が伸びるどころか、逆に収縮してしまい、伸びにくくなってしまいます。
スタティックストレッチを行う際には、この伸張反射が起こらないように、ゆっくり反動をつけずにストレッチをしていく必要があります。
この伸張反射ですが、スタティックストレッチを行うときにはあまり起こらない方がいいのですが、筋肉を促通させ筋力の発揮を高めたいときには、逆にこの伸張反射をうまく使う必要があります。
例えば高くジャンプするときには、一度大きくしゃがみ込んでからジャンプすると思います。これはしゃがむときにお尻の大臀筋や腿の前の大腿四頭筋の伸張反射を起こし、それを使ってジャンプすることにより、より高くジャンプすることができるのです。
スタティックストレッチの時にはあまり起こらないほうがいいですが、筋力の発揮を高めたいときは有効に使っていきましょう!
このように筋肉にはいくつか特性がります。この特性をうまく利用することにより、柔軟性を高めることもできますし、筋力の発揮を高めることもできます。
PNFストレッチや伸張反射をうまく使ったクイックストレッチについては、また別のブログで書いていきたいと思いますのでそちらを参考にされてください。
6.筋肉や体は、柔らかければいいというわけではない
ここまででストレッチの効果や効果的なストレッチの方法を解説してきました。どのようにストレッチを行えば柔軟性が向上するのか?という点についても解説してきました。
しかし筋肉の柔軟性について多くの人が勘違いしていることがあります。それは「筋肉は柔らかい方がいい」です。
もちろん、筋肉が柔らかいほうが関節の動く範囲は大きいですし、体も動かしやすくなります。しかし大事なことが2つあるのですが、「柔軟性と筋力のバランス」と「左右や前後のバランス」になります。
まず柔軟性とともに大事になってくるのが、柔軟性と筋力のバランスです。
1番いいのは「柔軟性が高くて筋力も高い」という状態です。
もし柔軟性が高くて、筋力が低かったとします。その場合筋肉は柔らかいので関節が大きく動かせるようになりますが、筋力が低ければ動かせる範囲が限られてきます。
どういうことかというと、自分でストレッチをすると180度動かすことができるのに、そこを自分の筋力で動かそうとすると90度しか動かすことができないと言ったような状態です。この状態がどういうことかというと、90度度から180°の間は自分でコントロールできないということになります。
このような状態だと、たとえ体が柔らかかったとしても、その柔軟性を自分の筋力でコントロールすることができないので、怪我をしてしまいやすい体ということになります。
逆に筋力が高くて柔軟性が低い状態だと、自分の力で動かすことはできるのですが動かせる範囲が小さいという状態になります。
1番最悪なのは柔軟性も低く筋力も低い状態です。柔軟性が低いので関節を動かせる範囲も小さいですし、筋力が低いのでその関節を大きく動かすことができないといった状態です。
ですので、ただ柔軟性が高い筋肉ではなく、柔軟性も筋力も高い筋肉を作るようにしましょう。
専門的な用語で言うと、受動的な関節可動域のことを「パッシブロム」といいます。能動的な関節可動域のことを「アクティブロム」といいます。
1番いいのはパッシブロムとアクティブロムのどちらも高い状態です。このブログではパッシブロムを向上させるために、効果的なストレッチの方法などを解説していきましたが、パッシブロムを向上させるとともにアクティブロムを向上させることも非常に重要になります。
アクティブロムを向上させるためには、エクササイズや筋力トレーニングをおこなう必要があります。ストレッチだけではなく、エクササイズや筋力トレーニングを行っていきましょう。
次に大事な事は左右のバランスと前後のバランスが重要になります。1つの筋肉が柔軟性も高く筋力が高かったとします。しかしその逆の筋肉が、柔軟性が低く筋力が低かったとすると、左右でアンバランスになってしまったり前後でアンバランスになってしまったりします。
前後や左右の柔軟性と筋力のバランスがとれていないと、体に歪みが生じることによりそれによって、体に機能不全や不調が出てきたりすることもあります。
柔軟性と筋力のバランスも大事ですが、その筋肉の前後や左右のバランスも考えてストレッチやエクササイズ、筋力トレーニングを行っていくようにしましょう。
7.ストレッチはダイエットには効果的ではない
ストレッチのことをgoogleで検索すると、ストレッチを行うことでダイエットができると書いてあるようなブログがあります。
ストレッチを行うと少しは体を動かしますので、少しはカロリーを消費します。しかしその程度のカロリー消費でダイエットをすることはほとんど不可能に等しいです。
ストレッチを行うことで基礎代謝が向上することなどはありません。ダイエットするためには大前提としてカロリー収支をマイナスにする必要があります。
詳しくはこちらのブログに書いていますので、ダイエットしたい方はこちらのブログを参考にされてください。
8.全身のストレッチ方法とは?
それでは全身のストレッチ方法について解説していきたいと思います。部位別に動画で解説しています。文字で説明するよりも、動画の方がわかりやすいと思います。1つ1つの動画は時間が短いので、ご覧頂きやすいと思いますのでぜひご覧ください!
最後には、全てをまとめた動画も載せておきます。
ストレッチについての簡単な説明
もも裏(ハムストリングス)のストレッチの方法
もも裏(ハムストリングス)と内もも(内転筋)のストレッチの方法
もも裏(ハムストリングス)と内もも(内転筋)とふくらはぎのストレッチの方法
もも裏(ハムストリングス)と腰のストレッチの方法
ももの前(大腿四頭筋)と腸腰筋のストレッチの方法
もも裏(ハムストリングス)とふくらはぎのストレッチの方法
お尻(大臀筋)のストレッチの方法
腰と胸(大胸筋)のストレッチの方法
腸腰筋のストレッチの方法
ふくらはぎのストレッチの方法
全てのストレッチをまとめた動画
9.まとめ
今回の、「効果的なストレッチの方法とは?ストレッチの効果や方法について解説します!」のブログはいかがだったでしょうか?
今回のブログでは、主にスタティックストレッチについて効果的なストレッチのやり方やストレッチの方法を書いていきました。
正しく行うことによって、ストレッチには様々な効果があります。
体や筋肉をトレーニングによって鍛えることも重要ですが、ストレッチなどによって体や筋肉をケアすることも同じように重要です。
このブログでは、主にスタティックストレッチのことしか書けませんでしたが、今後はダイナミックストレッチのことについてや、PNFストレッチのことについてもブログを書いていきたいと思います。
ぜひ、あなたのフィットネスライフに「ストレッチ」を取り入れて、充実したフィットネスライフを送っていきましょう!