こんにちは!パーソナルトレーナーの西田です。今回は、「ダイエットでモチベーションが続かない方へ|モチベーションが続かない理由と対策」について書いていきたいと思います。
ダイエットの時にモチベーションが下がってしまい、食事制限や筋トレが続かずにダイエットに失敗してしまった、という方は多いのではないでしょうか?
あなたも、ダイエットの途中でモチベーションが続かずにダイエットに挫折してしまったことはありませんか?私自身も一番最初に筋トレや体づくりに取り組んだ時、モチベーションが続かずに成果が出ないことがありました。
ダイエットは数日や数週間で成功するものではないので、続けないと成功できません。僕がパーソナルトレーニングを指導するときは、お客さんのモチベーションにとても気を使います。
それほど、ダイエットにおいてモチベーションというものは大事です!
実は、ダイエットのときにモチベーションが続かなくなるのには理由があります!そして、対策もあります。大事なのは「無意識」の部分です。
それと、「目的を明確にする」ということも大事になります!
ということで今回の記事では、ダイエットでモチベーションが続かなくなる理由や仕組み、それに対する対策を書いていきたいと思います。ダイエットに成功するために、事前に知っておいて対策ができるようにしておきましょう!
ばぜダイエットの時にモチベーションが下がってしまい、ダイエットに失敗してしまうのか?
なぜダイエットのときにモチベーションが続かずにダイエットに失敗してしまうのでしょうか?
なぜダイエットのときにモチベーションが続かないかというと、それは、
無意識では痩せたくないと思っているから
です。
こんなことを言われても、いやいやそうじゃないし!と皆さん思われると思います。
痩せたいと思っているけど、モチベーションが下がってしまってダイエットに失敗してしまうんだ!と思われているんじゃないかと思います。
これはどういうことかというと、意識的にはすごく痩せたいと思っているわけですが、無意識や潜在意識では、「痩せたくない!」「変わりたくない!」「現状を維持したい!」という力が強く働いている、ということになります。
無意識や潜在意識で自分がどう思っているか?というのは本当にわかりにくいです、なかなか自分では気づくことができません。
ということで、まずはモチベーションの仕組みを説明していきたいと思います!
「セルフイメージ」と「快適ゾーン」がダイエットの強いモチベーションにつながる
人のモチベーションを理解する上で、重要な2つの言葉があります。それは、「セルフイメージ」というものと「快適ゾーン」というものになります。
セルフメージとは何かというと、
・無意識に自分が自分に対して持っている思い込み
・無意識に自分が自分のことをどう定義しているか?
ということになります。
セルフイメージは様々なことでありますが、今回はダイエットですので、体型や体重などについてのセルフイメージになります。
例えば、
・もともと私は自分は太っている
・私は60kgくらいだ
・私は70kgくらいだ
などという感じですね。
このように、無意識に自分のことをどう定義しているか?無意識に自分に対してどのようなイメージを強く持っているか?というのがセルフイメージになります。
このセルフイメージというのは、現状の自分は関係ありません。今自分が50kgだったとしても、「私は60kgだ」というセルフイメージが一番強い場合もありますし、今自分が太っていてとしても、「私は痩せている」というセルフイメージが一番強い場合もあります。
そして、このセルフイメージの部分が、「快適ゾーン」というものになります。
セルフイメージの部分が快適ゾーンになる
先程言ったセルフイメージの部分が、「快適ゾーン」というものになります。
例えば、「私は60kgくらいだ」というセルフイメージを強く持っているとします。僕の経験上、快適ゾーンというのは上下2〜3kgほど幅がありますので、57kg〜63kgくらいの間が「快適ゾーン」というものになります。
人というのは、無意識ににこの快適ゾーンの中にいたい!という力が強く働くようにできています。
快適ゾーンの中に入っていれば、快適ゾーンの外に出たくないという力が強く働きますし、もし今の自分が快適ゾーンから外れていれば、早く快適ゾーンに入りたい!という力が強く働きます。
この、「快適ゾーンに早く入りたい!」という力がダイエットにおいての強いモチベーションとなります。
まずは、セルフイメージと快適ゾーンというものがあって、セルフイメージの部分が快適ゾーンになるということを知っておきましょう!
意思や気合や根性よりも、快適ゾーンの力の方が強い
そして次に大事なことは、意思の力や気合や根性よりも、快適ゾーンの方が力が強いということです!快適ゾーンの力は強力なんですね。
意思の力や気合や根性が、自分で意識することができる「顕在意識」だとすると、セルフイメージや快適ゾーンは、自分ではわかりにくい「無意識」「潜在意識」になります。
海に浮かぶ氷山をイメージしてみてください。氷山は、海面から出ている部分は全体の少しでしかありませんが、海面の下には大きな氷の塊があります。
海面から出ている部分が「顕在意識」で、海面の下の部分が「無意識」「潜在意識」になります。どちらが大きいかというと、「無意識」の部分になるんですね。つまり海面の部分です。
ですので、意思や気合や根性などの「顕在意識」よりも、セルフイメージや快適ゾーンなどの「無意識」の部分の方が強いのです。
ではどうすればいいかというと、ダイエットを成功させたい場合は、目標の自分を快適ゾーンに変える必要があるのです!
現在60kgの方のセルフイメージが60kgの場合に、何が起こるか?
例えば、ダイエットをしよう!と思っている人がいるとします。その人は今現在60kgです。
そしてその人の体型のセルフイメージで一番強いものが、「私は60kgだ」に設定されているとします。そうすると、57kg〜63kgの間が快適ゾーンになります。
ダイエットを始めて1ヶ月ほどして、体重が3kg減り57kgになったとします。そうした時に、それ以上痩せてしまうとどうなるかというと、快適ゾーンから出てしまうことになるんですね。
快適ゾーンの力というのは強力ですし、無意識に働きますので、57kgくらいからダイエットのモチベーションが落ちてしまうということになります。快適ゾーンから出たくない!ということです。
自分でダイエットをしても、2〜3kg以上ダイエットできないという方は多いのではないでしょうか?うちに来られるお客さんにもそのような方はけっこう多いです。
なぜ体重が2〜3kg落ちた時にモチベーションが落ちてしまうのかというと、それ以上痩せることは快適ゾーンから出るということになるからです。
つまりこれはどういうことかというと、「現状維持」ということになってしまいます。これがダイエットの時にモチベーションが落ちてしまう理由になります!
だからセルフイメージと快適ゾーンを変えないとダイエットのモチベーションは続かない
以上のような理由から、ダイエットでモチベーションを落とさないようにするためには、セルフイメージと快適ゾーンを目標の部分にしなければいけません。
体重が60kgの方が50kgまでダイエットしたいのなら、「私は60kgだ」というセルフイメージではなく、「私は50kgだ」というセルフイメージ変えないといけないということです。
そうすれば、快適ゾーンが50kgの部分になりますので、60kgの自分でいることは快適ゾーンから外れていることになります。快適ゾーンから外れているということは、無意識にはとてもストレスです。早く50kgの自分に戻りたい!という力が強く働きます。
ですので、ダイエットでモチベーションを落とさないようにするためには、意志の力や気合や根性のような顕在意識ではなく、セルフイメージや快適ゾーンのような無意識の強い力を味方につける必要があります!
では、どうやったらセルフイメージと快適ゾーンを変えることができるのかというと、それは、
目標を達成した後の自分のリアリティを高める
ということになります。この記事で詳しく書いてしまうとかなり長くなってしまいますので、目標設定の理論などは目標設定の理論や方法|ダイエットや仕事での目標設定の事例を参考になると思います。
実際に目標を達成した後のリアリティを高めるためには、イメージトレーニングが重要です。イメージトレーニングについては、イメージトレーニングの方法や効果とは?体づくりでなぜイメージトレーニングが重要なのか?を参考にされてください。
リバウンドした人が必ず使う言葉
リバウンドした方がほぼ必ず使う言葉というものがあります。それは、
体重が「戻った」
という言葉です。リバウンドした方で、体重が「増えた」という方はほぼいらっしゃいません!
これはどういうことかというと、例えば体重が80kgの方がいたとします。その方が60kgまで痩せたとします。しかし、体重が80kgまでリバウンドしてしまいました。
この時に、ほぼ全ての方が「体重が戻っちゃたんだよね〜」と言われます。
この方のセルフイメージと快適ゾーンはどこに設定されていると思いますか?
答えは、80kgです。
・私は80kgだ
・私は太っている
というセルフイメージがあると、その部分が快適ゾーンになるので、基本的には80kg近辺から痩せることは難しいです。気合や根性で60kgまで痩せたとしても、快適ゾーンは変わらず80kgの部分です。
意思や気合や根性よりも、快適ゾーンの方が力が強いので、無意識に体重を80kgに戻したいという力が強く働きます。その結果、リバウンドしやすくなってしまいます。
そしてリバウンドした時に、「体重が増えた」というのではなく、「体重が戻った」と言ってしまうんですね。
例えば、高校時代から体重が60kgで、35歳を超えたら80kgに太ってしまった方がいるとします。その方はほぼ確実に「体重が増えた」というはずです。「体重が戻った」とは言わないでしょう。
高校時代から35歳までずっと60kgであれば、「私はもともと60kgくらいだ」というセルフイメージが強くなっているはずです。
ですので、80kgに太ってしまった時でも、また60kgに戻すことは心理的に簡単なことになるのです。
ダイエットでモチベーションが落ちやすい3つのポイント
私がダイエットのパーソナルトレーニングを指導するときに、お客さんのモチベーションが落ちやすいポイントが主に3つあります。
ダイエットのときにモチベーションが落ちても対処できるように、ぜひ事前に知っておいてください!
ダイエットでモチベーションが落ちやすい3つのポイント
①ダイエットを始めて2〜3kg痩せた時
まず、最初のダイエットのモチベーションが落ちやすいポイントは、「ダイエットを始めて2〜3kg痩せた時」です。
この時になぜダイエットのモチベーションが落ちてしまうのかというと、それはダイエットを始めた最初から、現在の自分がセルフイメージになっている時です。つまりそれは「現状維持」の状態です。
体重が60kgの方のセルフイメージが60kgだとすると、それは現状維持だということになります。ダイエットを始めてすぐにモチベーションが落ちてしまうという方は、この「現状維持」の状態だと思います。
この場合の対策は、セルフイメージを変えないといけないので、目標設定の理論や方法|ダイエットや仕事での目標設定の事例を参考にしてもらえればと思います。
イメトレなどで目標のリアリティを高め、セルフイメージと快適ゾーンを変えていきましょう!イメトレの記事はイメージトレーニングの方法や効果とは?体づくりでなぜイメージトレーニングが重要なのか?です。
ダイエットでモチベーションが落ちやすい3つのポイント
②目標の5〜6割ほど痩せた時
次のダイエットのモチベーションが落ちやすいポイントは、「目標の5〜6割ほど痩せた時」です。
例えばダイエットの目標がー10kgだとすると、ー5〜6kgになった時ということです。−5〜6kg痩せることができると、体型はある程度変わります。これはいいことですよね!
でも、この時に起こりおやすいことが、「無意識に満足しちゃう」ということになります!
現状に満足してしまっているということは、快適ゾーンに入っているということになります。ということは、そこで維持させようとする力が強く働きます。
この時に大事なのは、最終的な目標と今現在の自分のギャップを確認するということです。最初の時点と今の時点を比べると、体型や体重は良くなっていると思います!これはいいことですが、この部分ばかり見ていると、そこでダイエットのモチベーションが落ちやすいです。
確かに5〜6kgほどは痩せていますが、目標と今の自分を比べるようにしましょう!
そうすると、「まだまだだな!」という意識が芽生えます。この「まだまだだな!」という意識がダイエットのモチベーションに繋がります。
これを、「健全なフラストレーション」や「健全な劣等感」と言います。これらを解決しようとすることが、強いモチベーションに変わるんですね。
目標まで半分を過ぎた時は、無意識に満足しちゃっていないか気をつけるようにしましょう!
ダイエットでモチベーションが落ちやすい3つのポイント
③目標達成まであと少しという時
次のダイエットでモチベーションが落ちやすいポイントは、「目標達成まであと少しという時」です。目標がー10kgだとすると、8kgくらい痩せた時ですね。
モチベーションは、今現在の自分と快適ゾーンが離れていればいるほど高まります。ということは、ダイエットを継続して行って成果が出れば出るほど、今の自分と快適ゾーンが近づいていくので、モチベーションも低くなってしまうのです。
正直言うと、この時の対策はあまりありません。笑 最後まで気を抜かないようにしましょう!という感じですね。
やるとすれば、目標を上方修正するくらいですかね?ここまでこれている方はそれだけですごいので、気を抜かなければ問題ないと思います。
ダイエットでモチベーションが落ちやすい3つのポイント
番外編:周りから「痩せたね〜」と褒められたり、「もうそれ以上痩せなくていいよ」と言われるようになった時
次は、ダイエットでモチベーションが落ちやすい時の番外編です。それは、「周りから痩せたね〜と褒められたり、もうそれ以上痩せなくていいよと言われるようになった時」です!
これはけっこうあるあるですね!ダイエットが順調に進んで、周りから見ても明らかに体型が変わってきた時に起こります。
周りの人から、「痩せたね〜」と褒められることはよくあるのですが、逆に「もうそれ以上痩せない方がいいよ」と言われることもあります。
まず、褒められるとやっぱり嬉しくなるんですね。ここで喜びすぎてしまうと、「現状維持」の状態になりやすいですので、ありがたい言葉は受け取っておいて喜びつつも、「まだまだだな」という意識は忘れないようにしましょう!
それと、「もうそれ以上痩せない方がいいよ」という場合には2パターンありまして、本当に心配してくれる人と、嫉妬で言ってくる人がいます。
その人の人間性を考えると、どちらで言っているかはわかると思います。笑
本当に心配して言ってくれている場合は、今の自分をチェックしてみましょう。ダイエットの方法に無理はないか?体脂肪率を落としすぎていないか?ダイエットで健康を害していないか?などをチェックしてみて、本当にそこでダイエットを辞めたほうがいいのか、まだ続けても大丈夫なのか判断しましょう。
嫉妬で言われている場合には、無視でオッケーです!
男性の方のダイエットの時に、嫉妬でそういうことを言われたということは聞いたことありませんが、女性の方のダイエットで嫉妬でそのようなことを言われるということはよく聞きます。女性の方は気をつけてくださいね!
何のためにダイエットをするのか?という「目的」を明確にする
ダイエットの目的を明確にすることも、モチベーションを保つ上で重要になります。
「目標」がダイエット、痩せることだとすると、「目的」は何のためにダイエットしたいのか?何のために痩せたいのか?ということになります。
例えば、欲しい服が似合うようになるためにダイエットするという目的の方もいらっしゃいますし、彼氏・彼女・パートナーが欲しいからダイエットするという方もいらっしゃいます。
自分に自信をつけるためという方もいらっしゃいますし、自分で自分のことを太っていると思いたくないという目的の方もいらっしゃいます。
何のためにダイエットしたいのか?という目的は1つではないですし、人それぞれ違います。有形の目的もありますし、精神面なども無形の目的もあります。
このダイエットの目的を明確にすることが、ダイエットのモチベーションを保つために重要です。ダイエットがしんどくなった時や挫折しそうになった時に、この目的が明確であればそこで踏ん張れやすいです。
ぜひ今一度、何のためにダイエットをするのか?というダイエットの目的を明確にしておきましょう!
作業興奮をうまく使う
作業興奮という言葉を聞いたことはありますか?作業興奮とは、やる気が無くても作業を始めてしばらくすると、徐々にテンションが上がってくるというものです。ドーパミンが出るらしいですね。
この説が本当かどうかはわかりませんが、私自身は実感しています!この記事を書く時もそうですし、筋トレをやる時もそうです。モチベーションが落ちていたとしても、作業や行動をやり始めてみると徐々に集中してきて、いつの間にかモチベーションが上がり作業が進んでいます。
この考え方は、最初に説明したセルフイメージと快適ゾーンとは逆の考え方になります。
セルフイメージや快適ゾーンは、
モチベーション→行動
となります。
作業興奮は、
行動→モチベーション
となります。逆ですよね。
僕自身は、前者の、モチベーション→行動の方がストレスなく努力を続けていくことができると感じます。少しモチベーションが落ちた時には、後者の、行動→モチベーションを使うこともあります。
個人差で向き不向きがあるかもしれませんので、どちらも使うようにすればいいと思います!何のためにモチベーションを高めたり維持したりするのかというと、行動するためですからね。そして行動を継続するためです。
ダイエットのための行動を続けていくために、セルフイメージや快適ゾーン、作業興奮を使っていきましょう!
ダイエットでモチベーションが続かない方へ|モチベーションが続かない理由と対策のまとめ
今回の記事、「ダイエットでモチベーションが続かない方へ|モチベーションが続かない理由と対策」はいかがだったでしょうか?
ダイエットを始めたものはいいものの、モチベーションが続かずにダイエットが三日坊主に終わってしまうという方は多いと思います。
そうならないようにするために、主に3つのことを書いていきました。
①セルフイメージと快適ゾーン
②ダイエットの「目的」を明確にする
③作業興奮をうまく使う
この3つの方法です。
僕自身が一番モチベーションが続くし、効果を感じているのは、①セルフイメージと快適ゾーンになります。
人によって向き不向きもあると思いますので、ぜひ幾つか試してもらえればと思います。
ダイエットのモチベーションを管理して、ダイエットを成功させましょう!